ピュアな君に俺は恋をした

「この女とこの男は元々付き合っていたんだ
洸が瞳ちゃんを引き取ると聞いて
父親とこの計画を考えたらしい
こいつが瞳ちゃんを虐待していたのは
確かだ…
それに便乗して自分も虐待されてると
嘘を言った
この家に入る為にな!
まあ正直に話せば洸に近づく為にな」

「虐待は嘘⁇
でも…身体にあざがあったぞ」

「そうよ!見てもらったから」

「それは…わざとつけたんだ
洸に疑われない様に」

そこまでして俺に近づくとは…

「ここに入って洸に近づく事は出来たが…
計算が狂ったんだ
まさかの妊娠だった
そこで洸に抱かれて妊娠した事にする
だけどまず洸に抱かれなくては困る
そこで瞳ちゃんを追い出す計画をした
瞳ちゃんが家を出れば洸が意気消沈する
それが狙いだった
そしてチャンスが来たって事だ」

「何言ってるの⁇
もしそうだとしても瞳がこの家を
出ないでしょ⁇」

「瞳ちゃんをこの家から追い出すには
洸を餌にしたんだ
ここに父親が来るからと言って
パニックにさせ
お母さんに会いたいと言わせるように
仕向けた
お母さんに"会いたい"と言った所を録音した
そして録音の声を流した
メイド達が部屋に入ってこない事を
いい事に演技をした
洸が"お母さんと一緒に逃げる様に言っていた"
と瞳ちゃんに嘘を言った
瞳ちゃんは洸が言う事は絶対だったから
それを利用したんだ
だから母親を呼んだ
それで母親と瞳ちゃんは家を出た
まんまとこの女にみんなが騙されたんだ
そして母親を脅し身を隠させた
それもこいつ達を使ってな!」

「どこに証拠があるのよ!」

「証拠⁇そこにいる男共に聞けば
わかるよ!
いや!これを聞いたら証拠になるね」

徹がケータイを出した
そして音声が流れた
さっき徹が言っていた事を
柚がこの若い男に電話で言っている声だ
お腹の子どもの事も言っていた
本当に子どもは出来たがすぐに
堕したらしい
結婚したら俺には流産したと言えばいいと…

「違うのよ!洸さん
全部でたらめよ
私この男に脅されていたの!」

「柚!嘘を言うな
お前この男と結婚したら
金を渡すと言ったよな⁇
だからこの計画に乗ったんだよ」

若い男が言い出した

そして父親も金目当てで計画に乗った

柚は観念した

徹は俺から結婚の事を聞いて柚を調べた
そして男の存在が出てきた
男は色々訳ありで警察に言わない事を約束に
柚が瞳を追い出す計画と妊娠の件を
喋るように仕向けたらしい

瞳と柚は父親と血が繋がっていなかった
柚が瞳の事を嫌っていから
柚の指示で瞳に暴力を振るっていた

元は柚の付き合っていた男の一人だった
柚はこの男と別れる為母親に紹介した
母親の事も気に入った男は母親と結婚
しかし柚とも切れてなかったという
そしてまんまと柚に騙されたと…

本当にこの性悪女だ!


さすが俺の優秀な秘書だ
ここまで調べ上げるとは…
警察には言う程ではなかったから柚には
この先。瞳親子と俺の前に姿を見せない約束
そして父親は離婚に応じることになった