「瞳は花が好きだったよね⁇」

「はい!
お花大好きです」

俺は瞳に目を瞑るように伝えた
怖がっていたが

「大丈夫僕がいるから」

「はい!洸さんがいるから大丈夫」

そして少し歩いて止まった

「瞳…目を開けていいよ」

瞳はゆっくり目を開けた

「うわ〜お花がたくさんです
洸さんお花がたくさんあります」

瞳は嬉しそうに俺を見た

「凄いだろう!」

「はい!
凄いです!あっ!」

と言って走り出した

「瞳!」

俺も追いかけた

ついた所は…

「洸さん
亮平くんの好きなチューリップがあります」

あの日もチューリップを見せてくれたな…
だけど亡くなった人に悪いけど…
俺は空を見て
亮平くん!君に嫉妬するよと心の中で言った

28歳にもなって…嫉妬か…

瞳は庭の花に興奮しながら俺に
花の事を色々教えてくれた
俺は聞いてもわからなかったが…
でも瞳の幸せそうな顔を見ると嬉しくなった

この笑顔を守らないと…