「茉莉乃(まりの)、半年前の定例会以来だね〜」 時は流れ、8月。 健永の結婚式当日。 私は、式場の最寄り駅で多美と一磨と待ち合わせをしていた。 真夏ということもあり、アスファルトから照り返される熱が熱い。 せっかくこの日のために見立てた淡いブルーのドレスも少し汗ばんでしまうような気候だ。