そんなにわたしが居ることに
びっくりしたのかな?



すると、凛堂くんは起き上がって

座り直した



「詩乃…おいで」


凛堂くんが膝をぽんぽんとたたく


凛堂くんの顔は笑っているようで
笑っていない…


凛堂くん…ちょっと怒ってるぽい…?



わたしは凛堂くんに近づき
膝の上に座った



凛堂くんがゆっくり口を開いて


「どうしたの?この格好…」


と言いながら
ペらっと

スカートをめくろうとする



わたしは慌てて
スカートを押さえつけた


「これは、クラスの出し物の衣装です…」


似合ってないのかな…
ちょっと怒ってるし…


「ふーん」

凛堂くんはわたしの髪をいじって

わたしの話をあまり聞いてない…



「赤ずきんの衣装?」


「うん、そうだよ」


「へぇ」


凛堂くんの口角が少し上がった