『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜


Tシャツ、スウェットで
肩からタオルを掛けて先生が戻ってきた



かっこいい…


キュンてなる



目のやり場に困る




先生はビールを持って来て
私の隣に座った



ちょっとドキっとした



プシュ…

「ごめん、オレだけ」



先生は美味しそうにビールを飲んだ


先生の喉が動いた



私の心臓も動いた




「いつも
休みの日は、こんなですか?」



「うん
だいたい、こんな…
嫌いになった?」



「いえ…好きです」



先生は聞いておいて隣にいなかった




「ハイ…」


冷凍庫からアイスを持ってきてくれた



「ありがとう‥ございます」



私がアイスを食べ始めると
先生は隣でタバコを吸った



見たことない先生



いつもの先生と違う



違う人が隣にいるみたい




「先生、タバコ吸うんだ…」



「吸うよ…二十歳(はたち)過ぎてるから」




先生は、私と線を引きたがる



今の言葉もきっと

ビールとアイスもきっと

オレは大人

キミは子供



そう言いたいんだよね?

先生



子供でもそれくらいわかるよ




「ごめん、ニオイ大丈夫?」



「はい」



先生は気にしてくれたけど
お父さんのタバコの臭いは許せないのに

先生のタバコのニオイは違う臭いに感じた



好きな人の匂い…



先生

わざわざ私の隣でタバコ吸うのに
大丈夫?って気にしてくれるんだね



不思議だね

大人って…