翌日は、仕事帰りに待ち合せをした。

智くんの会社と私の会社は、日本橋と大手町で近い。

退社の早い私は、デパートをぶらぶらして 智くんを待つ。
 


土曜日から、私達は毎日会っていた。


それでも 別れてから会うまでの時間が待ち遠しい。

家族以外の人と こんなに一緒にいたことはない。
 


その日は、銀座でお鮨を食べた。

そして私を送ってアパートまで。


そのまま部屋に入って熱いキスを交わす。

どんどんキスは熱を帯びていく。


お互い、ギリギリのラインで踏み止まっていた。