私達は、一緒にいて一度もけんかや言い合いをした事がない。



お互いが 相手の事を 最優先に考えているから。

何の不満もない。


けんかになる理由がない。


一緒に居ると癒されて、外でのストレスが消えていく。
 


「俺の趣味は、麻有ちゃん。」

と智くんは言った。

私が喜んで 満たされることが 智くんを満たしていると。



私も同じで 智くんの為に何かをすることで 幸せを感じる。
 


愛って、こういう事なのだろうか。

父や母が、私に与えてくれた 無償の愛と同じで。



こんなに愛せる人と、めぐり会い。

相手にも 愛される偶然。

これは 奇跡に近い確率。
 


驕ってはいけない。

もっと、もっと智くんの為に。


智くんに愛され続けるために。

私にできることを。



いつか、死が 二人を離すまで 甘い気持ちを持ち続けられるように。



私は、熱い思いで 智くんを見つめた。