ノクターン


翌年もその次の年も、8月に入ると智くんは軽井沢にやって来た。

智くんがいる2週間を私達は毎日一緒に過ごした。
 


一年ごとにお互いが成長していて、遊びの内容が違っていくことも新鮮だった。

智くんと私は仲の良い兄妹のように、飽きることなくふたりの時間を楽しんだ。
 


智くんと過ごす3度目の夏。

私は3年生 智くんは5年生になっていた。


私達は 林の植物の分布図を作ったり、別荘地の地図を作ったりと かなり知的な遊びをしていた。
 

植物を一つずつ、図鑑で見つけたり、別荘の表札の読めない漢字を辞書で調べたり。

遊びながら 学ぶことの楽しさを感じていた。