2y+2y=115+89という式になるから、それを計算。

4y=204になるから、この4を割るの。そしたら……。

y=51と答えが出る。

これを、1の式に代入。

x=2×51-89になる。それを、計算。

x=102-89
x=13


「お、出来たね。それを、当てはめてみて」

ゆっくりと、間違えながら、和也は私の作った連立方程式を解いて、数字を当てはめる。


13は、君に51している


「……これは……?」

驚いたような顔をした和也に、私は「そう。私からのメッセージ」と笑った。

和也は計算は苦手だけど、数字を読むのは得意。簡単な文章を、数字に変えてる時があって、すごいなって思うときあるもん。

出てきたのは、『13(ひとみ)は、君に51(こい)している』という文。

「え、えっと……本気、なの?僕なんか、好きになって……大丈夫?」

不安そうな顔をする和也に、私は無言で微笑むと、頷く。

「ぼ、僕は……その……」

恥ずかしそうに俯いたあと、和也は立ち上がって、私に近づいた。和也の顔は、耳まで真っ赤。

和也は、私に近づいて何をするのかと思えば、無言で私にキスを落としたのでした。