保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。




あれから1週間。

夏目くんは廊下で私を見つけると絶対に駆け寄ってきて話しかけて来たり、

私の視界に入ってきては目を合わせたりしてくる。

しかも彼がそうするのは決まって、光莉たちが私のそばにいる時で。

そのせいで、今彼女たちの中で夏目涼々の好感度はどんどん急上昇中。

「菜花のおかげであの夏目くんとお近づきになれてるからほんと感謝だよ〜」

今日も朝から話題は夏目くんのことばかりで、5時間目が終わってからもみんなのその勢いは止まらない。

「夏目くんって菜花のこと好きなのかな?」

「絶対そうだと思う!菜花の、可愛いのに気取ってなくて大人しくて守ってあげたくなるような性格に夏目くんも惚れたんじゃないかな〜!」

「やめてよみんな……あの夏目くんが私のことを好きだなんて、絶対ない」

「え〜でも〜」

夏目くんが私を気にして周りをうろついてるのは、私が彼の本性をみんなに話したりしないか監視するため。

好きな人にあんなひどいことするわけない。

この間の彼とのキスがフラッシュバックしたので慌ててブンブンと首を横に振って記憶をかき消す。

夏目くんの行動に私への『好意』がないことは自分でよーくわかってるんだ。

あれがファーストキスだったなんて死んでも思いたくない。