保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


それからアイスを持っている手を突然掴まれて。

──熱い、夏目くんの手。

「ちょ、何よ───」

とっさに顔を上げて対抗しようとした瞬間。

フワッとアイスとは別の、爽やかな香りが鼻をかすめて。

一瞬だった。

視界は目をつぶった夏目くんの顔でいっぱいで。

唇には生暖かい何かが触れて、ほんのりイチゴの香りがして。

一体……これは……。

「……んっ!!」

何が起こってるのかわからないまま固まっていれば、唇がさらに奪われて。

ようやく、何が起こってるのかわかった時には、後ろに回った彼の手によって頭が固定されて、

うまく逃げられない。

「……っ!?」

このまま、まるで口の中までも全部、夏目くんに支配されちゃいそうな。

熱い。

酸素が足りなくなって脳が回らないような。

さっきまでアイスを食べて冷えていたはずなのに。

温かくなったキャラメル味の中に、かすかにイチゴの風味がして、

こんなの……知らない。

息ができない。

やめさせなきゃ。

力じゃ全然敵わないけれど───。