私が手を伸ばせば、パッケージに『生キャラメル』と書かれたアイスを満足そうにくれた。
また夏目くんにごちそうになってしまった。
いや、自然とそういう形になってしまっただけだし、溶けたらもったいないから仕方なく。
グゥ〜〜
っ?!
「なんだ〜郁田さんもお腹減ってるんじゃん。素直じゃないな〜」
夏目くんがそう言って私の正面にしゃがんでからアイスキャンディーをまた一口かじった。
恥ずかしすぎて死にたい……。
「別にっ、」
そりゃ、美味しそうだなとは思ったさ。
あぁやだ。また夏目くんのペースに呑まれる。
悔しくて、でもうまく言葉は出てこなくて。
自然と下唇を噛んだ。
「その恥ずかしがってる顔、そそられるな〜」
「はぁ……本題」
夏目くんの声を無視してアイスを開けながらそういうと、彼は「ん?」と首を傾げた。
自分をより良く見せる角度をわかっている感じ。
ますます鼻について嫌になる。



