保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。




『話があります』

放課後。

我慢の限界だった私は、夏目くんを屋上に呼び出した。

お昼休みは色んな生徒が友達とご飯を食べるために利用している屋上だけれど、

放課後となれば誰もいない。

学校であの夏目くんと会うにはちょうどいい時間と場所。

しっかり言ってやらないと。

私に関わらないでって。

友達にだってそう。

これ以上、学校で変な目立ち方をしたくない。
中学の頃みたいにはなりたくないんだから。

ギィーー。

意を決して深呼吸をすれば、重たいドアが開く音がした。

バタン。

「まさか郁田さんの方から呼び出してくれるなんてね。……もしかしてもうその気になってくれた?」

「……っ、」

フェンスに身体を預けて待っていた私の正面に立つ夏目くんはニヤッと笑ってから、手に持ったアイスキャンディをかじった。