保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


本当にお昼休みは終わっちゃったのか、私は本当にお昼休みの間ずっと夏目くんの膝の上で爆睡してたのか、

スカートのポケットからスマホを取り出して時間を確認しようとロック画面を開くと。

【13:50】という時計の表示。

とっくに5時間目の授業が始まっている時間。

まじか……。

それから、光莉から数件のメッセージが入っていた。

ん?

『やっぱりまだキツかったんだね、ゆっくり休んで』

『てか夏目くんほんと王子様みたいな人だね〜!菜花の代わりにノート届けてくれたんだって?!』

『体調良くなったら詳しく話聞かせてっ』

んんん??

「夏目くん……クラスの子たちに私のことなんか言った?」

目線をスマホから夏目くんの方に向ければ、彼は焼きそばパンの袋を開けてパンをかじっていた。