保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「戻るって……もう授業はじまってるよ?」

「へっ……」

夏目くんの声に足が止まる。

「それに郁田さんお昼まだでしょ。体調良くなったなら少しでもご飯食べたほうがよくない?」

「えっと……」

なんで……?
なんで、夏目くんにお昼の心配までされなくちゃいけないの?

さっき会ったばかりの赤の他人なのに。

「郁田さんってお昼弁当?」

「え、いや、今日は体調悪かったから作れなくて」

「ならよかった。はい」

「……え、」

そう言って夏目くんがこちらに見せてきたのは白のビニール袋。

これって……。

「焼きそばパン、カレーパン、メロンパン、クロワッサン、色々あるよ?どれがいい」

「なんで……」

「なんでって、一緒に食べようかと思って」

いやいやいや!
そんな当たり前みたいに言われても!