「……私のこと好きなら、してよ」
俺だってしたいよって気持ちと。
そのことで彼女をずっと悩ませていたのかと思うと、ものすごく情けなくて。
でも……。
「ここ、学校だし……」
この期に及んでもまだ、そんな言い訳を言うことに必死で。
壊したくないんだよ、郁田さんのこと。
その純白で綺麗なものを。
もっともっと大切に────。
「月子先輩とは、学校でもしてたのに。キス以上のことも」
っ?!
驚いて顔を上げれば、さらに郁田さんは耳まで真っ赤で。
大好きな人に。
守ると決めた人に。
何言わせてるんだ。
カッコ付けて大事にするとか言って。
余裕なふりをしていたけど。
全然できていなくて。
挙句、こんな風に郁田さんを悲しませて。
ダサすぎる。



