保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。




私が夏目くんを避けるようになってからさらに1週間がたって。

夏目くんの方も次第に私に話しかけようとするそぶりを見せなくなってきた。

これで完全にお互いに何もなかった日々に戻るんだろうと感じながら、

放課後。
靴箱に入ったローファーに手をかけた瞬間だった。

「郁田菜花さんっ」

っ?!

突然聞こえた声の方を見れば。

靴箱の側面から、サラサラな黒髪を揺らしながらひょこっと顔を出した美女が至近距離で現れた。

ぱっちりとした大きな瞳とスゥと細く綺麗な鼻筋。血色のいい唇。

そして、白くて華奢な手足。

一瞬、モデルさんがうちの学校に迷い込んだのか、なんて本気でびっくりした。

けど、どう見てもうちの制服を着ているし。

ていうか、今この人私の名前、フルネームで呼んだよね?

一体……誰……。