保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「あんなの気にしちゃダメだよ、菜花!」

「そうそう!絶対おかしいよ!たしかに天井先輩とのことは聞いたことあるけど、それは前のことだし。今の夏目くんは明らかに、菜花のこと気に入ってたじゃん!」

「うんうん!絶っっ対!何かの間違いだね!噂流した人の見間違いでしょ!」

「私だって、聞いたもん。天井先輩には他に好きな人が───」

「みんなごめんっ!!」

私のことを励ますかのように必死に話すみんなの声を、遮った。

「えっ……」

「……その、色々ありがとう。でも、私は、大丈夫だから。夏目くんと先輩に関わりがあることも知ってたし。噂かもしれないけど、本当だって言われても納得だよ」

もう、頭で考える時間なんてなかった。

いや、考えたくなかった。

周りの音がいつもよりうるさく感じて。

パンクしちゃいそう。
何が起きてるのか全然分からなくて。

そもそも、今まで私と夏目くんが過ごしていた世界の方が、夢だったんじゃないかって。

夏目くんのことは、好きになっちゃいけなかったんだ。