突然かけられた声に、びっくりして肩が震えてそれと同時に振り返る。
「い、泉くんっ!いや、これはその……な、なんで夏目くん?」
今、泉くん『夏目』って言ったよね……。
「フハッ。郁田、キョドりすぎ。それどう見ても男物じゃん」
「あぁ……いや、」
それでも、もしかしたらパパやおじいちゃんに、かもしれないじゃないか。
ふたりが持つには少々可愛いすぎかもわからないけど。
「それに、郁田の顔に書いてある」
「えっ?!顔?!」
思わず自分の顔を触る。
「2日目の夜、夏目の部屋に入って行ったし」
「……へ、」
私の隣で他のハンカチを眺めながら話す泉くんの言葉が衝撃的で声が出ない。
「なんで……」
あれ、泉くんに見られていたの?!
「風呂行く前に忘れ物して部屋に戻ったんだよ。その時に見た」
「……そ、そうなんだ、」
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
体のあちこちから一気に冷や汗が出てパナックだ。



