保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「あ、夏目くん、なんでここに?」

話を逸らしてそう言いながら、目線を夏目くんの手元に向ければ。

さっきまで持っていなかったはずのショップ袋を持っていた。

「あぁ、はい、これ」

「ん?」

はい?はいって?

突然差し出されたショップ袋と夏目くんを交互に見る。

「え、わ、私に?!」

「そうだよ。その格好のまま1日過ごす嫌でしょ」

「え……」

いや、そりゃそうだけど。

受け取ったショップ袋を開けて中を見れば、そこにはTシャツらしきものが入っていた。

取り出して手にとってみてみる。

クリーム色のTシャツに、このパーク1番人気のクマのキャラクターが胸元のポケットから顔を出してるような絵柄。

「これっ……」

「すぐ着れるように値札も切ってもらったから。ほら、あそこで早く着替えてきて。俺ここで待ってるから」

夏目くんがそう言って向かいにあるお手洗いを指さした。

ま、まじですか……。

どうしよう、今だけ夏目くんが史上最高に輝いて見えるよ。

「うっ、あ、ありがとうっ……」

私はそう言って早歩きでお手洗いへと向かった。