先生たちにバレないように細心の注意を払いながら階段を上り終わって。
真っ直ぐの道を急いで歩きながら部屋を探す。
502、502……。
あっ。
あった。
「502号室……」
来てしまった。
プレートを見て、今自分が夏目くんたちの部屋の前にいるんだということを実感して、
さらに緊張が増す。
ノック、していいのかな?
いや、ここまで来といて今更なんでためらってるの、私。
うぅ……。
ドアにノックをしようとする自分の手が若干震えて。
「修学旅行生だって〜可愛かったね〜」
っ?!
急に聞こえた声の方に目を向ければ、私たちの学校の人たちとは違う、
一般のお客さんたちが話しながらエレベーターから降りたのが見えた。
はっ、人が……こっちに……来る!!
コンコンッ!!
慌ててドアをノックすれば、パタパタという足音と共にすぐにドアが開けられた。



