「うわっ!!〈こっちに来れない?〉だって!え!夏目くん!今度こそ菜花に告白?!」
私のスマホを覗いた光莉が鼻息荒く早口で言う。
「いやいや、告白なんてあるわけ……」
「逆にいやいや!なんで?!こんなの告白しますよって言ってるもんじゃん!夏休み明けにしてた気になる子がいるって話も、菜花のことなんでしょ?完全なる両思いじゃん!」
「ね!?」と言う光莉にみんなも激しく首を縦に振る。
みんなは夏目くんの正体をわかっていないからそんなことを言えるんだ。
もともとは自分の欲望のために好きでもない人に平気で触れられるような人間で……。
たしかに夏休み明け、そんなこと言ってたけど、
私の反応を見て楽しんでるとしか思えないというか。
そんな彼を知ってて好きになった自分もどうかと思うけど。
好きだと自覚した瞬間、思考があまりにもネガティブになってしまう。
これも全部夏目くんの日頃のヘラヘラした態度が悪いんだから。
簡単に信じきれないよ。



