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「あー疲れた!疲れとるためのお風呂なのにそこで一番疲れた!」
「光莉から先に仕掛けたんでしょーが」
お風呂から出て部屋についてすぐ。
みんながケラケラ笑いながらベッドにダイブするのを眺めていると。
充電しようとカバンから取り出したスマホが手の中で震えた。
えっ……。
画面に表示された名前に全身が固まってしまう。
【夏目涼々】
〈今、こっちに来れない?4階の502号室〉
「ん?菜花どーした?」
私の異変に気付いた光莉がすぐに声をかけてきてくれる。
「あ、いや、あの……」
「まさか夏目くんとか?!」
「……っ、」
結花ちゃんから発せられた名前にボッと顔が火照る。
「え、まじか!なんだって?!夏目くん!」
「……えっと、それが、」
みんなの視線が一気に私に向いて、さらに心臓がバクバクする。
夏目くんから今メッセージが来てるの、夢かなにかの間違いとかじゃ、ないよね?
しかも、こんなタイミングで一体なんの用が。



