保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。




観光スポットを何ヶ所か回って、有名なお蕎麦屋さんでお昼ご飯をみんなで食べ終わって。

最後の観光場所に向かっている途中。

「菜花〜!!」

聴き慣れた声が私を呼ぶ声がしたので振り返った。

「雪ちゃんっ!!」

こちらにブンブンと手を振っているのは雪ちゃんで。

その隣には長山くんが少し恥ずかしそうに立っていた。

「わー!雪たちも今こっちなんだね!」

駆け寄ってきた雪ちゃんたちに光莉が嬉しそうにそういう。

「実は私のわがままで。タイミング合えば会えるかと思ってダメ元で最後はみんなと同じところ回りたいなってお願いしたの。そしたら、いいよって言ってくれて」

雪ちゃんがチラッと後ろを見たので同じように視線を向ければ。

後ろに───。
あっ。

思わず目を晒してしまった。

長山くんたちのグループのひとりに、夏目くんがいる。

そっか、長山くんと同じグループだったんだ。

「てかなんかそこ人数多くない?」

向こうのグループのひとりが私たちを見てそういうと、

「あぁ、電車で会った。方向が同じだったからそのまま一緒に行こうかって」

泉くんが一歩前に出て説明してくれて。

「そうだったんだ。じゃあ、せっかくだしみんなで橋まで行こうか」

夏目くんのその爽やかな声で私たちはぞろぞろと最後の目的地へと向かうことになった。