保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「光莉!」

「ごめんごめん。まさかまだここでメモ取ってたとは……」

「真面目か」なんてツッコんできたけど、光莉が不真面目すぎるだけだと思うよ……。

「あれ、夏目くん。もしかしてふたり一緒に回ってた感じ?え、じゃあ私お邪魔じゃ……」

「なに言ってんのなわけないでしょ!たまたま会っただけで」

「ふーーん」

なんかあるんじゃないか、みたいな目でこちらを見てくる光莉に呆れる。

「もう……早く行くよ。夏目くんさっきはありがとう。もう大丈夫だから」

「うん。……あ、まって郁田さん」

「えっ……」

突然、グイッと手を引っ張られて、夏目くんとの距離が一気にゼロに近づいた。

な、こんな人前でっっ!!

あまりの至近距離に条件反射でとっさに目を閉じると、耳元に温かな吐息がかかって。

「……もう俺以外の男に触られちゃダメだよ」

「っ?!」

夏目くんは、私の耳元でそう吐いてから身体を離すとニコッと笑って。

「西東さん見つかってよかったね」

なんて得意の爽やかスマイルで言ってから、手を振って行ってしまった。