博物館、光莉と2人で見学中。
ほんの少し照明が暗くて、なんだかそれが余計にソワソワさせて。
最初、光莉は「こんなところにくるぐらいならもっと自由時間増やせばいいのに」なんて文句を垂れていたけど。
今はもう諦めたように大人しくメモを取っている。
「えっと……」
展示された資料に目を凝らしながら必死にメモを取る。
「ねぇ光莉、これってさっ──」
一緒に回っていた光莉に、資料のことで声をかけようとして顔をあげたら、
目の前には全然知らない男の子が、ポカンとした顔をして立っていた。
私のとは違う、全然知らない見たことない制服。
多分、ほかの学校の修学旅行生だ。
やっちまった。
「あっ、す、すみませんっ、間違えちゃってっ」
まったくも〜光莉どこに行ったのよ〜!!
あたりを見回しても光莉らしき人が見つからない。
ボーッとしてた私も悪いけど!!
間違えて声をかけてしまった隣の人にすぐ謝って、その場を離れようと振り返った瞬間。
「待って」
そう呼び止められた。



