保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「全然なにもないよ!出会いとか!なんにも!」

「……え、ちょっと待って」

すぐに強く否定した私の声は光莉にはまるで届いていない。

光莉は顎に手を当てて探偵のような考えるポーズをしてさらに話し出した。

「夏目くんがデートした相手ってもしかして……」

バチッと光莉と目が合う。
や、やばいっ!!

キーンコーンカーンコーン

「っ……!!」

ナイスタイミングで昼休み終了のチャイムが校内に響く。

「次の授業体育じゃん!早く更衣室行かなきゃ!」

「まじか!」

クラスメイトがバタバタと昼食の片付けをしてから次々と教室を出ていく。

「今日グラウンドだよ!急ごう!」

雪ちゃんの声に私たちグループのみんなも慌てて体育の準備をして。

なんとか免れることができたけど。

夏目くんがみんなにぽろっと言っちゃうのも時間の問題だと思うし。

彼の場合それが意図的だし。

光莉たちに黙ってたら黙ってたで、なんで言ってくれなかったんだって問い詰められるのが目に見えて。

めんどくさいことにならないように祈るしか。