保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「……よし、じゃあ最後、俺から瑠々に」

小さく呟いた夏目くんの緊張が、こっちまで伝わる。

自分で手紙を書くことを提案しといてだけど……夏目くんがずっと不安そうだったから。

緊張なんて縁のなさそうな人なのに。

「……えっと、まずはこれ。開けてみて」

夏目くんがそう言って、足元に隠してきた袋を瑠々ちゃんに手渡すと、すぐに袋を開けた。

「っ、かっわいいっっ!!ポピーのパジャマだ!!」

「これの映画、ふたりで一緒に見に行ったもんね」

「うんっ!覚えてるっ!涼々とデートした時の!とっても可愛いっ!!ねぇママ、これ今日寝るときに着られるかな?!」

「うん」

ママさんにそう言われると瑠々ちゃんがふわっと笑って。

「涼々、ありがとう!とっても嬉し──」

「これね、瑠々。お兄ちゃんの分も買ったの」

「えっ……」

「じゃんっ」

夏目くんがそう言って、紺色のパジャマを別に取り出して瑠々ちゃんに見せた。

「はっ……」

瑠々ちゃんが息を飲んでそのパジャマともらったばかりのパジャマを交互に見つめる。