保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


「バカじゃないの。全然違うか───っ、!!」

『違うから』

そう言おうとしたのに、夏目くんがいきなり顔をグッと寄せてきた。

この人、毎度毎度、心臓に悪すぎる。

「……そうだよ。いいように考えちゃう。バカだから」

鼻と鼻が触れそうな距離に息が止まる。

「ね?」

そう言って顔を離したかと思えば、ポンッと私の頭を撫でてから、再び歩き出した。

な、なんなのよ、もう〜〜!!

『俺バカだから』って。

そりゃ、売り言葉に買い言葉で『バカ』って言ったけど、

常に成績トップの夏目くん自ら『バカだから』って。嫌味にしか聞こえないっつーの。

なんて。

うるさい心臓の音に気づかないフリをして、慌てて夏目くんの背中を追いかけて隣を再び歩いた。