保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。


ママ、やっぱり絶対、私が夏目くんのところに行くと思ってるよね。

母親の勘って怖い。
私がわかりやすすぎるだけ?

夏目くんがうちに来た時、だいぶ気に入ってたし。

まぁ、あの顔だからね。顔だけだけど。

だからこんなこと……。

「あーー」

ため息まじりにそんな声が出る。

けど、せっかく私のために用意してくれたのに使わないっていうのもママに悪いし。

……まぁ、誕生日会って特別な日だし、今日ぐらいいいのかな。

中学の頃のメイクは見よう見真似で、自分に合ってる型がまるでわかっていなかったのもあるわけだし。

軽くリップを塗るぐらいなら、変じゃないよね。

そう自分に言い聞かせながら、支度を始めた。