「で...出会っちゃった......!!」 「...は?何に...?」 昼休み。 バァン!!と机を勢いよく叩いて現れた私に、親友の柊香帆(ひいらぎかほ)は至極不快げな顔をした。 「運命の人だよ...!」 「......運命の人ぉ...?」 香帆が私にこういう態度なのはいつもの事なの で、別段気にせずそう答えれば、彼女は数秒悩んだ後やっと意味を理解したのか、「あー、なるほど」と呟いた。