改札を出て、駅前にある木の下でスマホを操作しながら待っていると、トントンと肩を叩かれた。 顔を上げるとそこには川藤くんと敷田くんがいた。 「やっほ」 「こんにちは」 「川藤くん!と、敷田くん?」 LINEのやりとりはしていたけど、敷田くんとは、これが初対面。 敷田くんも目立つ人だし、私は一方的に知ってはいたけど、こうやって顔を合わせるのは初めてだ。