「あ~、もう!
お兄ちゃんは人を傷つけるのが
本当に得意よね!」


「ごめんね
ちょっと配慮が足りなかった

…ってお前がちゃんと
言えばいいことだろうが!」


なんか
お金持ちの兄妹に見えない


普通の兄妹喧嘩に見える


…こういうのは
お金持ちも一般人も
関係ないのかな?



「んで
麗華がどうしたって」


「月に一回
彼女主催のダンスパーティがあるんだけど
それに参加して欲しいの」


「別にいいけど
…で、それを言うために
俺の仕事を休ませたのか?
悪いけど
俺、仕事行くから」


廉人さんが
ソファから立ち上がろうとする


「ちょ…まだ先があるんだってば
そこに座って!」


果恋ちゃんは
廉人さんに座るように指をさした


しぶしぶ廉人さんは座った