早速、その夜孝明は哲也に電話をした。

大翔の都合が良ければ、今度の日曜日にうちに来てほしいと。

哲也は驚いた声で、
 
「本当にありがとうございます。姉の尻拭いなのに。こんなにすぐに。」

と言葉に詰まった。
 
「俺の方こそ。大翔達をずっと放っておいて。哲也君には相当迷惑かけているよね。」

孝明も感謝の言葉を言う。
 
「俺、正直言って、もう関係ないって言われるかと思っていたから。大翔、喜びます。」

哲也の言葉が孝明の胸に沁みる。

少しでも大翔の力になりたい。

孝明の目に残る大翔は6才のままだった。