一人じゃないから。父親が誰でも、大翔には家族がいる。 そう思うことが大翔の気持ちを救っていた。 まだ16才の不安定な年頃なのに。 冷静に受け止めて前を向こうとする大翔。 それは家族を失った時の孝明と同じだった。