「俺、感謝していたのに。一人で働いて、俺達を育ててくれて。若くて綺麗なお母さんで自慢だったのに。」

大翔が涙声で言うと、由美が顔を覆って泣き出した。

大翔は驚いて涙が止まってしまう。
 


「ヒロ、当分、ここに居なよ。うちから学校に行けばいいよ。」

哲也の言葉に由美も頷いてくれる。
 
「ありがとう。」

と大翔が言うと、由美はまた涙を流した。