カッコウ Ⅱ

「ごめんね。」

みどりは小さく言う。

その言葉は大翔を逆上させる。
 
「はあ。なに謝っているの。意味わかんないよ。この人誰かって聞いているんだよ。」

声を荒げる大翔。

何も言えずに俯くみどり。

茂樹は他人事のように、みどりと大翔から目を逸らす。



茂樹が腕時計に目をやった時、大翔の心はスッと冷めていく。