待ち始めて20分くらい過ぎた時、ぼんやり立っている大翔の視界に、みどりの姿が飛び込んできた。

茂樹と並んで歩くみどり。

柔らかな笑顔で茂樹を見上げて何か話す。

茂樹はそっとみどりの肩を抱いている。
 
誰が見ても親密な関係だとわかる二人。

でも大翔は、みどりと一緒の男性が孝明ではないことに気付いていた。