ブーっ、と口をふくらませて文句を言った永富に同意するように頷く。


『どうせなら別れてもっとバチバチで戦いたかったわ。』


「えー!でも、私はみんなと一緒で嬉しいなぁ」

そう言って笑った千歩に十勝が頬を弛めた。緩めたの見て気がついたけれど、十勝さん張り詰めた表情をなさっていたんですね。

無理もないだろうけれど。


「でも来年からは組み分けが変わるかもしれないよ。」


後ろから、水分はこまめに摂ってね、とクーラーボックスからペットボトルを取り出し私たちに配る時友。それを受け取って早速キャップを開けて口の中へと流し込む。


うんしょ、うんしょ、と効果音がつきそうなくらいには頑張って開けようとしている割にはなかなかキャップを開けれていない千歩のペットボトルも、奪い開ける。

『あかないの?』

「えへへ、朝だからあまり力が出なくて…」

『貸してみて、』

捻れば簡単に開けることが出来たキャップに少し驚く。これもう少しすれば自分で開けることが出来たやつなのでは?


『はい』

「ありがとう、里香ちゃん!!」


『いや、でも多分これくらいの硬さならあと1分もすれば開けれてたと思うよ。』


「いや、1分て相当でしょ。」

永富から鋭いツッコミが飛んだ。




今はいろいろと準備をしているらしくまだ始まっていない。あ、そろそろお呼びがかかり始めた。