「いや、別に大した用事ではないのよ?ただ、あまり電話をすることってなかったでしょう?」



『は……、はぁ、そうですね。』


だからそのために電話をした、とでも言うのだろうか?巫山戯ているのか?私、内心では心臓がバクバク状態だったんですけど?


「だから電話してみよーかなーって思ったのよーん♡」


このオカマを殴ってもいいだろうか?誰か許可をください。え?許可貰うまでもなく殴ってもいい案件ですよねこれ?


そう思いながらこの状況に耐えるように拳を握ったところで、1口飲み物を嚥下した希望さんは笑った。


それはそれは、綺麗に笑った。


「この前アンタの高校に来た暴走族の総長、見つけたわよ?

あと、よからぬ動きがあるから気をつけなさい。神龍を襲うかもしれない暴走族は私がもっと調べておくから。」



『はい。ありがとうございま……え、総長が見つかった!?』


「えて。暴走族名は……確か知らないわよね?」

『はい、知らないです。』


というかだな!この前だぞ?時友と襲ってくることは多分まだないだろうって話をしたの。早くない?インターバル早くない?