Keeper.ll






「おー、紫陽だ。」


『え……、うん。紫陽ですけど?』


倉庫について早々、この頃暑くなってきたので飲み物を取りに行ったのだ。今回もまた2年組の方が下校が早かったらしい。

そう言えばなんで登校は送って貰うのに下校は自分達で帰るんだろう……。行きも歩けばいいのに……。


そう言えば前もあったよなぁ、相澤と鉢合わせたこと。確か希望さんとこの帰りに風呂入った後だったな。



こちらをジッと見ている相澤が謎すぎて、首を傾げる。ニッと笑った相澤は可愛らしかった。


いや、なんでこいついきなり笑顔になってるんだ?


「それにしてもこの頃あちーな。いきなり気温も上がり始めたし体育祭が憂鬱でしかねぇよ。」


額の汗を拭いながら、ガチャンと冷蔵庫から取り出したのは炭酸飲料。


お前も飲む?と聞かれたので貰う。冷たさが気持ちいい。


『確かにこの頃暑いね。湿度が高いから余計にね。そう言えば応援団の学ラン、似合ってたよ。』


その場でゴキュゴキュと炭酸飲料をあおっていた相澤が目を少し開く。凄いな。炭酸飲料苦手ではないけれどそんなに一気に飲むことは出来ないな。


ペットボトルに入っていた黄色に着色された液体がどんどん減っていく。喉に吸い込まれていく様を見るのが面白い。