Keeper.ll





そう前置きをして、話す。

「あの時に俺たち神龍を襲ってきた暴走族だけど、頭を叩いていなかったでしょ?なんでかなって思って調べたんだよ。俺たち全員倒したけどその中にトップはいなかった。

どうやら参加していなかったみたいでね。もしかしたら、協力者の所にいるのかもしれない。」

さっき里香ちゃんが言った捨て駒として、ね。まず協力者なんてのは仮の話だけど、もしも本当にいるのならそれが僕達の敵かもしれないね、なんて時友がつけ加える。


『……そっか、教えてくれてありがとうね。』


「いいよ、里香ちゃんも仲間だからね。」


そう言って微笑んだ時友。


「おい、そろそろ教室戻ろーぜ?もう五分前だぞ。次すーがくだから武先だな。」


武先……か確かうちの担任のあだ名ではなかっただろうか?


『戻ろっか。』

「うん!」


「またな」

「また後でね。」



私たちとは反対方向に歩いている時友と相澤に目線をやってからこちらも遅れそうなので走り出す。


「律くんと何話してたの?」


2人が話してる姿って、何気に初めて見たかもしれないと千歩に言われて笑ってしまった。


『……内緒。』


今回話してた内容は仲良しとは程遠いけれど。いつか雑談しても珍しいなんて言われずに。仲良いね、と言われるくらいにお話したいなと思った。