Keeper.ll





『それにしてもなんで1人だけ逃げきれたんだろう。』


だって千歩も永富もいたのに逃げることなんて不可能じゃない?


「案外、協力者がいたとか?」


私のつぶやきを丁寧に拾ってくれる。


でも他の子は逃げ出さなかった。逃げ出せなかった?運動能力の問題かなぁ。となるとそいつらは捨て駒の可能性が近い気がする。

もう1人が利用価値としての本命?というかあれは何で起こったんだっけ?神龍を潰すため、だったよな。


土曜日に集まったのも、人数確保のため。変な話だ。不良が。何で学校のこと気にして予定組んでるの。



親がめちゃくちゃ厳しい……なんてことはあるわけないだろうし。


「そう言えば里香ちゃんには伝えてなかったよね。」

『……え?』

「意図的なわけじゃないよ。千歩ちゃんも知らないし。ただキャンプの時に他の人には伝えてたから里香ちゃんに伝え忘れちゃっただけなんだ、ごめんね。」