【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

ど、毒舌王子。


綺麗な顔してさらっと暴言吐いた。


「なにが……ですか」

「いいかい。君は僕のものになった。だから。僕以外のヒトとキスするな」

「な、なんですか。その、束縛系カレシみたいなの……!? ん゛っ」


――頭を布団に押さえつけられる。


ぐ、ぐるじい。


「"カレシ"?」


王子の声のトーンが、グッと下がる。


「気色の悪いことを言うな。どうして俺が餌と恋仲になる」


でたな、無慈悲な悪魔……!

人のことエサって言うな。


「貴様の鮮度を保つためだ。虫のついた餌に箸をつける阿呆がどこにいる」


タスクのこと虫扱いしないでよ。


っていうか。


「……黒羽根くん。話し方、ヘンだし」


小声でシーツに向かってつぶやいたら、


「なんだと?」


余裕で聞き取られてしまった。


地獄耳。