【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

っていうか


どうやって家に

帰ってきたんだっけ。


保健室に、誰かといたような

そんな気がしたんだけど。


「気分は、どうだ」
「え?」
「貧血。ひどかったんだろ」
「……あ」


不思議と頭はくらくらしない。


「大丈夫、みたい」
「よかった」


ホッとした表情を向けてくるタスクに、こちらまで頬が緩む。


この人の笑顔は本当にわたしを安心させてくれる。


「……それで。話したいことって?」


わたしの問いかけに、

タスクから笑顔が消える。


えっ。


なに……?



真剣な目でまっすぐに見つめられ、

ドクンと胸が大きく波打った。


「お前。黒羽根のこと。好きなのか?」


……え?


「寝言で。あいつの名前、呼んでた」