【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



「悪魔……"みたい"、か」


クスッと笑うと


黒羽根くんが

ベッドの上に、あがってくる。


「や、やだ……!」


わたしに覆い被さって


「どい……て……」


ぐっと顔を近づけ


そして、こう囁いた。


「"みたい"じゃない。俺は――『悪魔』だ」


(嘘……でしょ?)


「ハッキリとその目で見たはずだ。俺の本来の姿を。今すぐ思い出させてやってもいいが」


悪魔、なんて。


そんなものがこの世に存在するの?


「また気を失われても困る」


彼が自分の舌で、自分の唇を

ペロリと舐めた


次の瞬間


――傷口が塞がっていく。