カーテンの向こう側では、いつもの日常が流れている。
変わってしまったのは、
わたしのいる世界だけ――……
「……っ」
これ以上自分の気持ちに反した行為を続けたくない。
そう思って、黒羽根くんの唇を、噛んだ。
「驚いた」
黒羽根くんから、解放される。
「俺から離れられるとは」
なんで、こんなこと。
あなたとキスなんてしたくなかったのに。
黒羽根くんの唇が、切れて
赤く血が滲んだ。
「なぜ泣く」
「あんまりだよ」
「悲しいのか」
「知ってるでしょ? わたし、タスクのことが……好き、だって」
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