【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



カーテンの向こう側では、いつもの日常が流れている。


変わってしまったのは、

わたしのいる世界だけ――……


「……っ」


これ以上自分の気持ちに反した行為を続けたくない。


そう思って、黒羽根くんの唇を、噛んだ。


「驚いた」


黒羽根くんから、解放される。


「俺から離れられるとは」


なんで、こんなこと。


あなたとキスなんてしたくなかったのに。


黒羽根くんの唇が、切れて


赤く血が滲んだ。


「なぜ泣く」

「あんまりだよ」

「悲しいのか」

「知ってるでしょ? わたし、タスクのことが……好き、だって」