【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。




わたしから、黒羽根くんに、キスした。


なんで……?


こんなこと、やりたくないのに……!


「おい、三浦。そんなとこで何してんの?」


ビクッ、と肩が揺れたのは

タスクの気配をすごく近くに感じたから。


「別に」

「お前の用事ってのは、済んだのか?」

「……ああ。行こうか」


カーテンの向こうから、そんな会話が聞こえてくる。


やがて、出入り口の扉が閉められ


タスクたちの足音が遠のいていくのが、わかった。


黒羽根くんとわたしが今


こっら側でキスしているだなんて、


……誰も思ってはいない。