まさか。 そんな。 信じられない――そう思うのに 急に、手足が小さく震え始めた。 記憶が曖昧でも、カラダが覚えていたからだ。 この人との、キスを。 あんなこと 本当に 黒羽根くんとしてしまったの? 「いや……」 「俺の命令は」 わたしの唇が、 黒羽根くんの唇と 「"絶対"だ」 ――――重なった。