「教えてよ」

「は?」

「わたしに足りないものがあるなら。セロが。教えてよ」

「……覚悟しておけ」


"覚悟しておけ"なんて言いながら

よろめいて部屋から出ていったセロの気持ちに


わたしが気づくのも


セロの我慢が限界に達するのも


そう遠くない未来の話


……なのかも、しれない。




番外編① 『キスだけじゃ、』完